YouTubeの再生数を伸ばすための手段の一つがトレンドを読む事である。
従って定期的にYouTubeのトレンド(急上昇)に表示される動画をを全て抜き出し、分析することで、感覚に頼らずに理論的にトレンドがキャッチできると考えている。
これらのデータをYouTubeチャンネルの運用・経営に活かすことで個々のセンスに頼らずに理論と根拠を持って最新のトレンドに沿った動画を提供できるはずである。
そのために動画の分析調査を実施した。
参照元URL:https://www.youtube.com/feed/trending
目次
YouTubeトレンドレポート(日本マーケット)2021年1月24日
急上昇YouTubeチャンネル(1月24日)
YouTubeの急上昇をタブでマーケット内の急上昇動画の確認が可能である。
それらを確認すると1月24日には78件が表示される。
急上昇YouTube一覧はこちら
次章以降でそれぞれの分析結果に関して見ていくものとする。
カテゴリ別動画数
78件の動画の動画のうち14件がミュージックカテゴリの動画である。先週の7件と常にトレンドには登場している。
今回際立ったのがアニメカテゴリの躍進である。いわゆる春休みに向けてアニメの公開が迫っており(または次のクール)、そのためファンが集中的に閲覧し更に多くの動画がトレンド入りしていると考えられる。このタイミングであればその関連動画を作成する事で多くの注目を集める事が出来る可能性がある。「呪術廻戦」のOP/EDが2週連続でトレンド入りしている事もその最たる例と言える。
再生回数分類
再生回数の分布を見てみると急上昇として表示されるために必要な回数などはない様に思われる。
ちなみに中央値が71万再生であり、平均値が133万再生となる。一番のボリュームゾーンが200万再生以上であるが、同に101万~200万再生も上位に来ている。このあたりはYouTubeのアルゴリズムに依存していると考えられるが、今後も継続して見ていく事で何か傾向などが出てくる可能性がある。
再生時間別分布
傾向としてやはり10分前後の動画、またはそれ以下の動画が好まれている事が分かる。1-2分というのは公式の宣伝のためYouTuberという観点からは少し異なるが、参考にはなる。
89分という動画が2件あるがこれはかなり特殊な例と思って良いと思う。こちらのデータの中央値は10分16秒であり平均値は12分である。先週と比較して差分が増加している。
基本的な傾向として固定ファンが出来るまでは8分以下、以後は伸ばしていくというセオリーは当てはまっている様に思われる(8分以上の動画がほとんどのため)。
上位6カテゴリ別動画時間分布図
上位の6つのカテゴリに絞って確認する。
ミュージック:平均7分
アニメ:平均2分
YouTuber:平均17分
芸人公式:平均18分
ファミリー:平均16分
トーク:平均14分
基本的には音楽やアニメ以外のコンテンツ(トーク、バラエティー、芸人など)はおおむね16分前後が平均となっている。やはりそれなりの内容を伝えるために必要な時間がそれなのだと推測できる。既にファンがいる場合はこのくらいの時間になっても閲覧してくれるのであろう。
ただし新規参入の方はやはりセオリー通り8分以下程度が良いと言える。
チャンネル登録者数別動画分布図
チャンネル登録者数とトレンド入りの因果関係は今回が初のデータ取得であるため特に発見出来てていない。
しかし最大のボリュームゾーンが101万~200万人であることだけは明確に読み取る事が出来る。
長期トレンド図
先週の調査(1月17日分)から引き続きトレンドに掲載されている動画の一覧である。アルゴリズムに関しては分からない部分が多いが、一定のレベルで新規(チャンネル登録者以外など)からの再生数が増えていると継続して掲載されるのであろうか。
まとめ
1月24日のYouTubeトレンド(日本マーケット)のまとめ
今の時期特有のものとしては「大学入学共通テスト自己採点生配信!ふーみん桜の会の運命は!?【Ukatte.TV 2ndシーズン】」ではなかろうか。センター試験から大学入学共通テストに代わり、関心も高まっている点、そしてYouTubeのメインの視聴者がその年代という事もあるのであろう。今後彼らのライフスタイルに便乗して「合格・卒業おめでとう」などに関連するワードがSEO的に強さを発揮する可能性が考えられる。
またチャンネル「マホトMAHOTO」も色々な意味で注目される。次回のトレンド調査の際にもトレンド一覧に表示されるか注目である。
資料ダウンロード(ご自由にご利用ください)
ポイント
こちらのデータはご自由にご利用いただいてけっこうでございます。
しかしデータを転載する際は必ず出典を記載ください。
記載例:出典 Lokerトレンドレポート Web https://loker.jp/category/youtube-trend
また動画のカテゴリなどは弊社の基準で分けております。
本日のレポート
YouTubeトレンドレポート(日本マーケット)
それでは失礼いたします。