YouTubeの再生数を伸ばすための手段の一つがトレンドを読む事である。
従って定期的にYouTubeのトレンド(急上昇)に表示される動画をを全て抜き出し、分析することで、感覚に頼らずに理論的にトレンドがキャッチできると考えている。
これらのデータをYouTubeチャンネルの運用・経営に活かすことで個々のセンスに頼らずに理論と根拠を持って最新のトレンドに沿った動画を提供できるはずである。
そのために動画の分析調査を実施した。
参照元URL:https://www.youtube.com/feed/trending
目次
YouTubeトレンドレポート(日本マーケット)2021年2月14日
急上昇YouTubeチャンネル(2月14日)
YouTubeの急上昇をタブでマーケット内の急上昇動画の確認が可能である。
それらを確認すると2月14日には75件が表示される。
急上昇YouTube一覧はこちら
*一覧のエクセルリストはこちら
次章以降でそれぞれの分析結果に関して見ていくものとする。
カテゴリ別動画数
75件の動画の動画のうち11件がミュージック動画である。先週の3件と比較してやや数値が躍進している。新曲のリリースなどの時期と重なっている模様である。
今回際立ったのがスポーツカテゴリの躍進である。プロ野球はキャンプの時期であり、練習試合や新戦力の分析系のチャンネルが目立つ。これはやはりYouTubeでも野球に対しての関心の高さが分かる。
また芸人公式カテゴリでは吉本興業系の芸人のチャンネルが目立っている。やはりここのところの所属芸人の退社騒動などで一般人の関心も高いと思われる。
再生回数分類
中央値が64万再生であり、平均値が130万再生となる。中央値が先週から大きく下がっている。これは一部の再生回数の大きな動画が全体を引き上げている事を示している。
一番のボリュームゾーンは先週と同様に101万~200万再生となっている。また一つ21万~30万もボリュームゾーンに加わっている。
このあたりはYouTubeのアルゴリズムに依存していると考えられるが、今後も継続して見ていく事で何か傾向などが出てくる可能性がある。
再生時間別分布
こちらのデータの中央値は10分20秒であり平均値は15分である。先週と比較して中央値が1分程度下がっている。しかし全体として今週は長めの動画がトレンド入りしたと言える。これは野球中継が上記の数値に貢献していると考えられる。
しかし傾向としてやはり短い動画が好まれている事は明らかである。魅力的なコンテンツが多く存在するため一つのチャンネルを最後まで観るのは視聴する立場からすると非常に難しい。
また今週もミュージックカテゴリ外の1分動画が目立った。
上位6カテゴリ別動画時間分布図
上位の6つのカテゴリに絞って確認する。
ミュージック:平均4分
スポーツ:平均31分
バラエティー:平均18分
ご報告:平均10分
芸人公式:平均23分
パフォーマンス:平均10分
今回はスポーツの長さが目立っている。こちらは野球中継やキャンプ分析など旬な内容が多く短時間で収める必要がないのかもしれない(時間に関係なくユーザが視聴する)。
また芸人公式カテゴリは平均が23分とやや長い。やはり人はゴシップ的な内容が好きである事の証明かもしれない。
チャンネル登録者数別動画分布図
引き続き観察できている点として最大のボリュームゾーンが101万~200万人であることだけは明確に読み取る事が出来る。
また一方でチャンネル登録者が10万以下のチャンネルもトレンド入りしているところから、アルゴリズム的に満遍なく拾う(大規模チャンネル以外にも広げられている)様に設定されている可能性が高い。
長期トレンド図
先週の調査(2月7日分)から引き続きトレンドに掲載されている動画の一覧である。アルゴリズムに関しては分からない部分が多いが、一定のレベルで新規(チャンネル登録者以外など)からの再生数が増えていると継続して掲載されるのであろうか。
まとめ
2月14日のYouTubeトレンド(日本マーケット)のまとめ
個人的にはわっきゃいチャンネルが興味深い。1分以下のどうでも良い?!ニュースを流しているチャンネルなのだが、着眼点やテンポの良さなど非常に優れいている。
またスポーツのチャンネルが今後どこまで伸びていくかも気になる点である。コロナのため思うように観戦(練習やキャンプ)など出来ないので、YouTubeチャンネルの需要が今後も増えていく可能性が高い。
資料ダウンロード(ご自由にご利用ください)
ポイント
こちらのデータはご自由にご利用いただいてけっこうでございます。
しかしデータを転載する際は必ず出典を記載ください。
記載例:出典 Lokerトレンドレポート Web https://loker.jp/category/youtube-trend
また動画のカテゴリなどは弊社の基準で分けております。
本日のレポート
YouTubeトレンドレポート(日本マーケット)
それでは失礼いたします。